日商簿記1級、税理士試験(簿記論)まで持っているわたしですが、
最初からそこまで取ろうと思っていたわけではありません。
簿記との出会いは大学4年生のときでした。
もう就職も決まって、なにか資格の勉強をしようというところへ、
「簿記ってよく聞くけどどんな資格なのだろう?」と思ったのがきっかけです。
文学部だったので、簿記のことはまったく知りませんでした。
まずは日商簿記2級に合格したときのことをご紹介します。
日商簿記2級の受験を決定
「なんとなく聞いたことがある」というだけの理由で、
いきなり簿記2級の受験を決めました。
漢字検定の2級と準1級をダブル受検したら両方合格して、
「準1級だけ受ければよかった」と思ったからです。
問題集はブックオフで買いました。
たまたま1~2年前のものがあったから良かったものの、
3年以上古くなると法改正などが多くなるのでやめたほうがいいと思います。
そのときに使ったのは中央経済社の「簿記講義」シリーズでした。
すごくシンプルでよかったです。
簿記が楽しくてハマる
2級から受けるといっても、3級の出題範囲も勉強しなければなりません。
1週間ぐらいで一通りの勉強を終えました。
その時点で「簿記って面白い!」と、ハマっていました。
3級は商業簿記だけですが、2級は工業簿記の問題も入ってきます。
算数が好きな人なら楽しく取り組めると思います。
勘定科目や計算ルールなど覚えることはあります。
しかし高校数学の公式を思えば量が少ないです。
問題をやっているうちに自然と身につくという感じでした。
一通りパターンを覚えたら、あとは過去問題集でひたすら演習です。
ネットスクールから出ている過去問題集を使いました。
いまでは「未来のための過去問題集」という名前になっていますね。
電卓の選び方
日商簿記2級を受検した時には100円ショップの電卓を使いました。
電卓なんてどれも一緒だろうと思っていた頃です。
100円ショップの電卓というのも卓上に置いて使うものではなく、
カード型の、8桁しかない携帯用電卓でした。
小さな電卓だったので、両手に持って計算していました。
こんな電卓を使っている人は会場に一人だけでしたね。
独りで勉強していたため、他人がどんな電卓を使っているのか知りませんでした。
試験当日にはじめて他人の電卓を見てカルチャーショックを受けました。
それでも合格できたので、使いやすい電卓だったら何でもいいと思います。
ただ、いまでは100円ショップでも立派な電卓があるので
せめて卓上に置いて使うタイプの電卓が良いと思います。
さらに上級を目指すのであれば、いい電卓を買っておくのがおすすめです。
電卓の選び方は別の記事で詳しく解説しています。
平常心で挑むことが大事
簿記の試験会場というのはわざとらしく電卓を叩く人が多いものです。
「そんなに力を入れなくてもいいのに」と思ってしまいます。
他人の電卓の音を気にしないようにしようと思うと余計に気になるので、
平常心で挑むことが重要です。
貸借の数字が合わないと焦るものですが、
できるところからコツコツ解いていくしかありません。
簿記検定はほかの資格試験と比べて勘で答えるのが難しいので、
いままで勉強してきたことを信じて最後まで粘ることが大事です。
数字がぴったり合ったときの快感は代えがたいものがあります。
簿記の魅力を感じたわたしでしたが、日商簿記1級を受けるのは5年後のことです。
なぜ受けることになったのか、どんな勉強をしたのか、次の記事で書いています。
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