日商簿記2級をとったのは大学4年生のときでしたが、
日商簿記1級をとったのはその5年後、主婦になってからでした。
多くの資格の場合、2級まではある程度勉強すれば合格できます。
しかし1級となるとなかなか難しいものです。
中には実務経験がないと受けられない資格もあります。
わたしが日商簿記1級を取得しようと思ったきっかけと、
合格までの勉強法紹介します。
2級だけでなく1級を取りたい!
いままでいくつかの資格を取ってきたわたしですが、
漢検の準1級が最高で、あとは2級どまり。
どうにか1級を取りたいなと思って、取れそうな資格を探しました。
1級はとにかく難しいです。
たとえば漢字検定を例に挙げると、
2級の範囲は2,136字、準1級は3,000字、1級は6,000字です。
準1級で疲れ果ててしまい、1級までチャレンジする気が起きませんでした。
秘書検定も2級は持っています。
準1級、1級は実技試験も入るので、やめました。
FPも2級です。
1級を受けるためには実務経験が必要になります。
ほかの試験を見回してみても、2級と3級の難易度の差と比べて
1級と2級の難易度の差はとても大きいように感じます。
なぜ日商簿記を選んだか
1級といってもアロマコーディネーターのように
合格率が高くて取りやすい1級もあります。
でももう少し難易度の高い1級がいいなと思って
白羽の矢を立てたのが日商簿記の1級でした。
実務経験が要らないところも良かったです。
簿記の面白さを感じていた
もともと2級を持っていて、簿記の面白さは知っていました。
ブランクはあったものの、久しぶりに電卓をたたきたいと思いました。
市販書籍が豊富だった
1級を扱った市販書籍が多いのも魅力でした。
資格によっては1級となると市販の書籍が減ります。
日商簿記1級なら大きめの本屋さんに行けば
複数の種類のテキストや参考書が見つかります。
日商簿記1級は範囲が広い
日商簿記1級も1級らしく、範囲が広くて大変でした。
2級の内容もほとんど忘れてしまっていましたが、
以前身につけたものはすぐに思い出せるものです。
とにかく問題を解きながら覚えていきました。
簿記は本を眺めているだけではダメで、電卓をひたすら叩くしかありません。
スッキリわかるシリーズがおすすめ
1級の独学に使った書籍がTACの「スッキリわかる」シリーズです。
とてもわかりやすく書かれていて、本当におすすめです。
これより先に別のテキストを買ったものの、まったくついていけませんでした。
スッキリわかるシリーズを買って、
「これからはじめたらよかった!」と後悔したぐらいです。
載っている問題を繰り返し解くだけでしっかり基礎が身につきます。
日商簿記1級の過去問
あとは過去問を3周ぐらいしました。
わたしはTAC出版のものを使いましたが、
ネットスクールから出ているものでもいいでしょう。
解答用紙は公式サイトにPDFで載っています。
家にあった裏紙に印刷して、惜しみなく使いました。
解答用紙の形状によって解答の仕方が変わってきます。
実際の解答用紙と同じ形式で解いていくことで、本番でも焦らずに済むでしょう。
2回目の受検で日商簿記1級に合格
1回目の受検では残念ながら落ちてしまいましたが、
2回目で合格することができました。
同じ会場に30人ぐらい受けに来ていましたが、
合格したのは自分1人だけでした。
全体の合格率はだいたい10%ぐらいですから、
わたしが受けた会場は合格率が高くなかったようです。
最後まであきらめない!
難しい回の場合は配点調整が行われるので、
あきらめずに解答用紙を埋めることが重要です。
特に工業簿記に関してはいくらでも難しくできる分野なので、
初見では解けないような問題も出てきます。
今まで勉強してきた知識を総動員して解答を導くことが重要になってきます。
日商簿記1級は2回受験しました
最後の最後までわからない日商簿記検定。
1回目で不合格だった時にはとにかく悔しくて、しばらく眠れませんでした。
次に受けてもまた落ちてしまうのではないかと不安だったので、
試験範囲を一からしっかり勉強しました。
おかげで2回目は余裕を持って合格することができました。
このことが次の税理士試験(簿記論)挑戦にも生きてきたと思います。
簿記1級合格までにかかった費用
教材費
DAI-X「日商簿記1級 最短合格テキスト(4冊)」 | ¥7,560 |
TAC「スッキリわかる日商簿記1級(9冊)」 | ¥17,010 |
TAC「仕訳マスター」 | ¥1,470 |
TAC「会計学理論マスター」 | ¥1,260 |
TAC「過去問題集(105回~123回)」 | ¥2,100 |
TAC「直前予想問題(125回)」 | ¥2,100 |
ネットスクール「ラストスパート模試(126回)」 | ¥2,100 |
合計 | ¥33,600 |
受験料など
1回落ちたので、2回受けています。
受験料(125回) | ¥7,550 |
返信用切手 | ¥50 |
受験料(126回) | ¥7,550 |
返信用切手 | ¥50 |
合計 | ¥15,200 |
平成27年現在、受験料は7,710円になっています。
切手代も値上がりしました。
会場は自転車で行ける場所だったので
交通費がかからなかったのはラッキーでした。
まとめ
教材+受験料で48,800円という結果でした。
通信講座よりだいぶ安いのではないでしょうか。
その後、教材はAmazonやフリマサイトで売りました。
手数料、送料を引いた手取りは8,280円。
これを48,800円から引くと実質40,520円です。
一発で合格していればもっと安く済んだのに! と思いますが、仕方ありません。
2回分勉強したことで税理士試験の勉強が楽になったとポジティブに考えています。