電卓は使っていくうちにだんだん慣れてくるものです。
どんなに優れた電卓でも、試験当日に初めて使うとなると
上手に打てないのではないでしょうか。
日商簿記1級と税理士試験(簿記論)に合格したわたしが
電卓を選ぶポイントを挙げてみます。
実際に使った電卓のレビューも書いているので、ぜひご覧ください。
電卓選びで重視したポイント
わたしが特に重視したポイントをご紹介します。
早打ち機能
名前だけ聞くとスピードがアップする機能みたいですがそうではありません。
早く打ってもその数字が表示されるという機能です。
前のキーから指を離す前に打ったキーも認識してくれます。
うまく説明できないのですが、
早打ち機能がついていない電卓で早打ちをすると何桁か表示されません。
「自分は打つのが早くないから関係ない」と思われるかもしれませんが、
電卓というのは練習しているうちに早く打てるようになるものです。
最初からこれが搭載している電卓を用意しましょう。
0の位置
主な電卓メーカーにSHARPとCASIOがありますが、
SHARP製は0が1の下に、CASIO製は0が1の左下、ACの下にあることが多いです。
もともと使っていたのがCASIO製で、ACの下に0があったため、
それに合わせることにしました。
使っているうちに慣れるのかもしれませんが、
0は最重要キーですから、ストレスなく移行できたほうがいいと思いました。
GTボタン
GTは「グランドトータル」といって、計算結果を集計してくれます。
たとえば以下の掛け算の合計を出すとします。
111×111=
222×222=
333×333=
余白にメモしてあとで足すという方法を取る人も多いと思います。
しかし、GTだと「=」で出した答えを足し算してくれるのです。
上記の掛け算の場合は文字通り111×111= 222×222= 333×333= と入力して、
GTボタンを押すだけで3つの積の合計が出ます。
M+ボタンも同じような機能ですが、計算のたびに押すのを忘れがちです。
「=」だったら忘れずに押せるので使いやすいです。
わたしはGT機能を知った時に感動しました。
文章だけではなかなか伝わらないと思います。
もっと詳しい方のブログを見るか、実際の電卓で試してください。
ティルト機能
電卓の液晶部分に角度がつけられる機能です。
なめらかに動くものと、カクカク動くものがあります。
なくても構わないのですが、あると見やすいです。
税抜・税込ボタン
税抜・税込ボタンもあれば使うという感じです。
いちいち1.08をかけるところを税込ボタンで一発表示できるので便利です。
ちゃんとした電卓であれば、税率を変更する機能がついています。
わたしの電卓も最初は5%でしたが、8%に変更できました。
12桁表示
わたしはあまり重視していませんでしたが、大は小を兼ねると言います。
12桁にしておいたほうが憂いがないでしょう。
実際のところ日商簿記と税理士試験(簿記論)なら10桁でも問題ないと思います。
わたしも日商簿記1級のときは10桁の電卓でした。
電卓のアンサーチェック機能は大丈夫?
税理士試験に持ち込み可能な電卓には、さまざまな条件がついています。
試験に使用できる文房具・計算機について
試験監督が試験前に電卓をチェックするようなことはしません。
ぱっと見普通の電卓であれば何の問題もないと思います。
しかし、試験直前に電卓を取り上げられては試験の続行ができません。
万が一のことを考えたら、問題のない電卓を買ったほうがよいでしょう。
特に気になるのがこの部分。
演算機能のみを有するものであること。紙に記録する機能、音が出る機能、計算過程を遡って確認できる機能、プログラムの入力機能があるものは、その機能の使用のみならず、計算機全体が使用できません。(消費税の税込み、税抜き機能のみを有する電卓は使用可)
以前はアンサーチェック機能が大丈夫かどうか話題になっていました。
現在の国税庁HPにはアンサーチェック機能に関する記述があります。
※ 「計算過程を遡って確認できる機能」とは、例えば、本人が入力した計算式や計算過程を記憶し、遡って画面上で計算式や計算過程を確認できる機能をいい、計算結果(答)のみを確認する機能(アンサーチェック(検算)機能(1回前の計算結果と答えを自動的に照合できる機能))はこれに該当しません。
つまり、アンサーチェック機能はOKということです。
わたしが試験で使った電卓のレビュー
日商簿記1級と税理士試験(簿記論)で実際に使った電卓をご紹介します。
CASIO JS-20WK
日商簿記1級を受検したときに使ったのは、前の職場で使っていた電卓です。
退職時に電卓を返すべきか上司に聞いたところ、
「古くなってるから持って行っていいよ」
と言われたので、ありがたくいただきました。
JS-20WK-NとJS-20WKがありますが、パッケージが違うだけで、同じ商品です。
JS-20WKは12桁ですが、わたしが持っていたのは10桁でした。
高いだけあって、キータッチがなめらかで打ちやすいです。
手触りも良いのでおすすめです。
CASIO JF-120GT
わたしが受検した当時はアンサーチェックについての注意書きがなく、
アンサーチェック機能付きの電卓は使えるのかどうか曖昧でした。
前述の電卓JS-20WKにはアンサーチェック機能がついているため、
念のためアンサーチェック機能がない電卓を用意することにしました。
そこで購入したのがCASIO JF-120GTです。
わたしの希望に当てはまる中で一番安かったので選びました。
ディスプレイが大きく、ティルト機能がついていて、
計算結果が見やすいのが気に入っています。
安い電卓なので、サブに持っておいてもいいかもしれません。
電卓というものには相性がありますから、
わたしが使いやすくても他の人には使いづらいかもしれません。
CASIOのJF-120GTのクチコミには、あまり良くない意見も書かれています。
ヨドバシカメラなど、大きい家電量販店には電卓コーナーがあります。
実際に触って確かめられるので、一度足を運ぶことをおすすめします。
電卓は左手で打った方がいい?
電卓を左手で打ったほうがいいという人もいます。
左利きの人は、右手ということです。
利き手でペンを持つので、
利き手ではないほうで電卓を叩けば時間短縮になるということです。
しかしわたしはずっと右手で打っています。
左手で打てるに越したことはありませんが、
あまり気にせずやりやすいほうでやったらいいと思います。