税理士試験とはいっても、簿記論しか受けていません。
財務諸表論とセットで受ける人が多いと思うのですが、
面倒くさくなって簿記論だけにしました。
そのため、きちんと(簿記論)とつけるようにしています。
簿記論というのは人によって鬼門みたいで、
簿記論だけなかなか合格しない受験生もいるみたいです。
わたしの独学での勉強法や、受験時のエピソードをご紹介します。
税理士試験(簿記論)独学の方法
ネットスクールが出版している「とおるテキスト」「とおるゼミ」を使用しました。
とおるテキストは教科書、とおるゼミは問題集です。
現在、税理士試験対策書籍は「とおるシリーズ」の看板を外しており、
「税理士試験必修教科書」「税理士試験必修問題集」という名前になっています。
わたしはテキストも問題集も両方買いましたが、
日商簿記1級を持っている人はいきなり問題集で大丈夫だと思います。
最初は財務諸表論も受ける可能性があったので、
財務諸表論のほうも買いましたが、無駄になってしまいました。
(いまでは簿記論と財務諸表論が一緒になっています)
「いつか受けるときに使うかも」と思いましたが、
会計分野は改正が多いので、内容が古くなって使い物にならないと思います。
同様の理由で、中古ではなく新品を買うことをおすすめします。
過去問題集をひたすら解く!
とおるゼミで解き方を一通り確認したら、あとは過去問題集をひたすら解きました。
半分できたら十分
簿記論は時間内にすべて解き終わらないのが普通だと言われています。
合格点は6割程度ということですが、
実際には配点調整が行われて4割程度の正解でも合格できるそうです。
わたしも体感的に半分以下しかできていなかった気がします。
多くの受験生が正解した問題ほど大きな配点が乗りますから、
解ける問題を落とさないことが重要になってきます。
過去問題集を繰り返し解いていると、
似たような問題が出ているのがわかります。
ほとんどの受験生が知っている問題と考えられるので、
こうした問題を落とさないことが重要です。
日商簿記1級受けておいて良かった!
わたしは税理士試験の受験資格がなかったため、
日商簿記1級合格で受験資格を入手しました。
振り返ってみれば日商簿記1級を受けておいてよかったです。
簿記論と日商簿記1級の商業簿記は範囲がほとんど同じです。
計算問題は日商簿記1級でほぼ網羅できていて、
簿記論だけで出題される内容はなかったような気がします。
多少言い回しが違うことがありますが、新しい内容はありませんでした。
しかも工業簿記が出ない分、簿記論のほうが内容が少ないと言えます。
わたしの場合は日商簿記1級を受けたおかげで、
簿記論の勉強をスムーズに進めることができました。
最初から受験資格があったとしたら、
簿記2級の知識から簿記論の勉強に入ることになるため、
難しくて投げ出していたかもしれません。
インテックス大阪という過酷すぎる税理士試験会場
受験当日のことは「インテックス大阪が大変だった」という思い出しかありません。
今までの資格試験の中でぶっちぎり一番の過酷な会場でした。
出願の段階では会場がどこになるかわかりませんでした。
わたしは滋賀県に住んでいるので、大阪市を選びました。
通常の資格試験のようにどこかの学校になると思っていました。
届いた受験票にインテックス大阪と書いてあったため、
「どこ?」と思ってしまいました。
インテックス大阪は遠い
インテックス大阪は大阪市の西端にあります。
当日は朝6時に出発しました。
インテックス大阪は地下鉄コスモスクエア駅、
あるいは南港ポートタウン線中ふ頭駅が最寄り駅です。
公式サイトには「コスモスクエア駅から徒歩9分」と書かれていますが
実際にはもっと時間がかかったような気がします。
下手したら20分ぐらいかかったと思います。
行きはインテックス大阪に向かう受験生の波についていきました。
暑い時期ということもあって、みんな一様に暗い顔をしていました。
それは最短経路ではなかったようです。
帰りは反省を活かして自分の信じた道を進んだものの、だいぶ歩きました。
地下鉄の乗り換えも遠い
JRから地下鉄への乗り換えも大変でした。
大阪梅田で地下鉄に乗り換えると迷いそうだったので
新大阪で乗り換えたのですが、結構遠かったです。
もっとスムーズに行けると思っていたので、
歩いていて途中で気を失いそうになりました。
ちなみにJRも地下鉄も普通の混み具合で、
税理士試験が行われるせいで混み合っている感じではありませんでした。
会場が広すぎる
到着まで時間がかかったもうひとつの原因は、会場が広すぎることです。
インテックス大阪だけでも6号館までありますし、
正しい会場に着いてからも自席を見つけるまでかなり時間がかかります。
しかも学校と違って展示場ですから、
長机とパイプ椅子を並べたような試験会場でした。
通常の資格試験なら大学の大教室でもせいぜい100人~200人程度だと思いますが、
インテックス大阪は見渡す範囲に1,000人ぐらいはいたのではないかと思います。
用紙が行きわたらず、9:00開始予定の試験が9:04開始になりました。
もちろん終了時刻も4分延長になりましたが、
「そんなことしていいの?」と思ってしまいました。
冷房が効きすぎて寒い
税理士試験は8月の暑い時期に行われます。
注意事項に「節電のため冷房が効いていない可能性がある」と書いてありましたが、
逆に冷房は効きすぎて寒いぐらいでした。
終了後、隣の席の方に
「寒かったですね」
と話しかけてしまったぐらいです。
隣の席はわたしと同じぐらいの年代と思われる女性でした。
「寒くてトイレ行きたくなっちゃいました~」
と言っていたので、特に女性は寒さ対策をして行ったほうがいいかもしれません。
感じ方は人それぞれ?
あくまでわたしの主観的な話なので
インテックスの近所に住んでいる方や暑がりの方にとっては
最高の会場だったかもしれません。
合格していたから良かったものの
不合格だったら
「なんのために行ったんだろう」
と思ってしまいそうです。
しかしながら無意識のうちに
「ここまで来たのだから絶対に合格してやろう」
というモチベーションになっていたのかもしれません。
なぜ受かったのかわからない
税理士試験の合格発表は12月です。
わたしは絶対に落ちていると思っていたのですが、合格と書いてあって驚きました。
問題用紙や下書き用紙を見ても全然書き込みがありません。
まるでミステリーのようです。
電卓に出てきた数字を解答用紙にひたすら書いていたのだと思います。
税理士試験(簿記論)でかかった費用
教材費
ネットスクール「とおるテキスト、とおるゼミ」 | ¥21,420 |
ネットスクール「理論マスター」 | ¥1,323 |
TAC「過去問」 | ¥2,646 |
ネットスクール「ラストスパート模試」 | ¥2,100 |
合計 | ¥27,489 |
受験料など
電卓 | ¥1,898 |
受検料 | ¥3,500 |
証明書 | ¥1,000 |
交通費 | ¥1,880 |
合計 | ¥8,278 |
電卓
日商簿記1級のときには10桁の電卓を使っていました。
12桁の電卓のほうがいいと聞いて新たに買いました。
でも簿記論だけなら10桁でも問題なかった気がします。
受検料、証明書、交通費
受検料は1科目3,500円、2科目4,500円…と科目ごとに1,000円増加します。
財務諸表論も出願しようと思いましたが、簿記論だけにしました。
証明書は日商簿記1級の合格証明書です。
商工会議所に行って発行してもらいました。
交通費はインテックス大阪までの費用です。
朝早いので昼特きっぷが使えませんでした。
まとめ
税理士試験(簿記論)にかかった費用を合計すると35,767円です。
日商簿記1級から合わせると、84,567円でした。
終了後教材を売ったので、実質65,687円ぐらいです。
もっと抑えられるところはあったと思いますが
実際にやってみないと、何が必要で何が不要かわかりません。
予備校や通信講座よりは安く済んだので良いかと思います。
いかに安く合格するか考えるのも独学の楽しみではないでしょうか。
次は税理士試験(簿記論)に独学で合格できた理由を考えてみます。
Quelコーチング
独学が不安な方は、オンラインコーチングサービスを検討してみてはいかがでしょうか。
カウンセリングは無料なので、気になる方はチェックしてみてください。